次の日
夜彼が帰るまえに娘から私の携帯に電話があった
娘の後ろには再婚相手の旦那と彼の孫の声も
3人でかけて来たのがわかった
内容は
なんで他人のあんたにそこまで言われなきゃいけないんですか
あなたに言われる筋合いはない
もしじいじがぼけて貴方の事もわからなくなっても最後まで面倒を見る覚悟があるんですか
あるんですか
あるんですか
背後から旦那が
面倒見るって言えやぁ
3人して怒り狂って電話してきた
電話は50分近く
私は丁寧に答えた
確かに私が口を出す事では無いので
とりあえず
それはその通りで私が言う事ではないです
彼が思ってても言えない事を伝えたました
と
はぁ？じいじは私達にそんな事言いたくないと思う 言わないと思う
(言わないなら私は知らないでしょうよ)
面倒をみるのかしつこく繰り返してた時には
一緒に過ごせる限りは一緒に居たいとは思ってますが私は彼に生活の面倒をみて貰ってるわけではなく
私は私の生活費を働いて稼がないといけないので
どこまで一緒に居られるかは答えられません
と答えたが
面倒を見れるのか
の繰り返し
なので
本人はどうしても駄目になったら娘さんの働いてる所に年金で入れると話してましたよ
と言ったら
はぁ？うちはセレブですから
年金なんかで入れるわけないじゃないですか
と馬鹿にした様に言葉を吐き捨てた
言葉には出さなかったけれど
自分の父親の事をそんな言葉で吐き捨てるのかい
と思った
確か一番最初は家の名義変更に銀行やなんやら
回って全部門前払いをくらったと
初めて家賃払うのに
家のローンの途中の物を自分達の名義に替えれると思ったようで
それって兄の名義で返してるのを
いきなりそんな簡単に名義変えれるわけないと思うのですが
彼が帰って来た事伝えたら
急に静かになりもういいと言った
私達は家族ですから
私達はじいじの事が大好きですし
じいじには幸せになって欲しいと思ってます
と締めた
電話の印象
ひたすら罵声を浴びせるかんじ
怒りに任せてかけて来た感じ
貴方の家族だからあれだけど電話の感想は
浅ましい
と言った それしか浮かばない
私に対する憎悪むき出しで
お金かかると親子もこうなるのか
しかし私がもっと腹がたったのは
彼が娘たちのその電話に怒らない事
私には
なんでそんな事を言ってくるのでしようか
嫌な思いをさせてしまい申し訳ありません
僕の育て方が悪いんです
と申し訳なさそうな顔をしているだけ
もし私の子供がそんな電話をしたとしたら
私なら直ぐに電話して子供を怒る
話をする
彼は行動しない
私に謝ってそれで終わりかい
私が間違っているのだろうか？
なぜ 私が話をしないといけないんだ
家族とお祝いで焼肉を食べに行った彼から
夕方電話がかかる
ちょっと話をしてもらえませんか
その時私は思った (え？私に丸投げ？)
電話口に出た孫は
ちょっと じいじが何を言ってるかわからないから
説明して貰っていいですか？
なぜ私が説明しなければいけないんだ
なぜ私に聞くわけ
私は他人なんだけど
と思いながら
孫が聞いて来る事に丁寧に答えているつもり
の私
なんですぐには手術出来ないですか
(内心ブチギレ気味 それはお前らのせいだろう)
直ぐに手術出来ないのは借金がある事と
仕事を休むには準備が必要な事
電話口に娘が出て来て
なんでそんなに借金があるのか みたいな
自分達達はその借金にはか関わりない様な口ぶりに
(またブチギレ気味 馬鹿なのか?)
私はイライラでタバコ吸いまくり状態ではあったけど 言葉を選び丁寧に話す
彼が負担している家のローン
電気 水道 孫の携帯代 娘が使うETC
電気代はその前2ヶ月続けて8万円越え
携帯は孫の分だけで3万越え
それに家のローン他細々で娘夫婦の生活費少なく見積もっても毎月20万以上 かかってる
そこは自立していただけませんか?
冷静ではない なぜ私が話しているんだ(怒)
彼を朝見送る時に自分でちゃんと話してと
声をかけ送り出したのに
電話が終わり2時間後ぐらい
彼が 帰って来た
なんで私が話をしなければいけないわけ?
彼は 家族が貴女と話したいと言うので
と
なんか電話切った後言ってましたよ
自立ってなんなん 自立しとるわ
と言ってました
それを他人事の様に話す彼に
大丈夫ですか？貴方の事ですけど
自分がちゃんと話しできないからでしょ
怒りはおさまらない
なんて情けない男なんだ
借金して 手術代がなくて
それをこの先変える為の話し合いすらできない
はぁ………
3863542の理由
彼の借金人生はかなり前かららしい
最初は息子さんの大学 他県へ行ったため下宿代
生活費 これから奥さんと二馬力で返そうと思ってたら 奥さんが病気に 高額医療費の手続き等したけど毎月百万ぐらいの請求があった
でも元気になればと考え頑張ったけど
奥さんは亡くなり 更に増えた借金だけが残った
頑張って返していた
が娘がある日孫を連れて帰ってきた
娘が言い出して 息子と娘と彼 皆で返済すれば大丈夫とかなんとか家を買う話がでて
家を決めてきた
僕は家なんか欲しくなかったんです
と彼(なら反対すればよかったじゃん)
家を買って間もなく娘が孫を置いたまま
家に帰らなくなる
息子は結婚して家を出る
家の支払は彼一人になり
孫を育てるお金もほとんど娘からもらう事もなく
仕事をしながら孫を育て あの頃が一番お金がなくて と
で孫が大きくなって娘が帰ってきた
が何も払わない
相変わらず孫にかかるお金も彼が
たまには貰えましたが
孫に寂しい思いはさせたくないと無理して
服やらなんやら買ってあげてたと
(服や物を買い与えたとて寂しさは消えないと思いますよ)
娘が帰って 孫が喜んでたので
お金はなんとか
でその娘が再婚 再婚した人も家に住み始め
これを期に少しは払ってくれる
と思ってましたが
お金の話も出ず 更に彼の負担は増えた
家のローン8万 ボーナス時20万
電気 水道 娘と孫の携帯代
他は孫の小遣い 服
小遣いも月に何万もかかり
服も買い物へ行けば ほぼ数万円
食費は娘達が出す事にはなっていたけど
帰ってもご飯がない事も多く
彼が帰る頃にはあれこれ買って来てと電話が来る
ボーナスが出る頃になるとあれやこれや らしい
…………それって そこまで我慢する？
そう 彼はそういう人で
本当は思っていても何も言わない
面倒くさい
一言 言ったら 百返ってくる
それも面倒
言葉では勝てないし
上手く話せません
と
？私の前ではよく話すのにね
で借金を借金で返して回して増えたって話
コロナの時にボーナスが10万しか出なかった時も
借金して家のローンを払い
借金して孫に小遣いや服を与えていたと
彼の話を聞いて私は
家のお金は半分
光熱費と携帯 娘のETC
自分達の生活にかかるお金は自分達で払って貰えないの？
借金ある事もちゃんと話して
がこの話をした時はまだ150ぐらいの借金だと思ってた
家族って色々な形がある
彼の家族 娘は普通なのだろうか?
親は何歳まで子供に責任をもたなければいけないのだろうか?
彼はちゃんと説明出来るだろうか
それとも歩けなくなって倒れるまで我慢するのだろうか
彼の借金は娘と孫と他人なのにお金を入れずに
いきなり住み着いた娘の再婚相手によって
どんどん膨らんだ と言うのが結論
家族と一緒に暮らして行かなければ
自分の居場所がなかったのかもしれない
その代償にしては高すぎる
と 思う私の思考が異常なのだろうか
で これからどう返して行くか
入院代はどうするのか
給料は出るのか
ボーナスは
で まだこれからも娘夫婦の生活費を払い続けるのか
私は所詮他人だけれども 不安と恐怖しか感じない
治すために
まず 仕事の事
給料の事は不安はあるけど
減給の可能性はあるかもしれない
一族以外で唯一の役員
だけど彼がいなければ会社は当たり前の様に動いてはくれない
一族は現場で働かないし
何も知らない 権限は持っていても
この 工場を動かす知識をもってない
それはそうならないとわからない
次に借金がどれくらいあるって
返してから手術をするのか
それまで 膝がもつのか
借金についてもなかなか話してはくれなかった
が もう彼自身がわからなくなっていたと言うのが正解だったみたい
最初は120万ぐらいの話しだった
それと月々の
家のローン 電気 水道代
孫の携帯代
電気代たしか2ヶ月つづけて８万来てたよね
携帯代も毎月4万から5万
ひどい時7万とかあったよね
で後は？
彼がたまに愚痴る 家族にかかるお金
娘に話してごらんよ
と私
彼は何時も黙る 貴方が言って下さい
て たまに言うが
今回はそこで話を終わらせるわけにはいかない
ちゃんと自分で話して 自分達にかかる分ぐらいは出してもらわないと借金払えないし
手術受けれないし
彼も頷いてはいるけど
僕が我慢すればいいんです
みたいな
話は平行線
４月16日 家族の誕生日祝いで焼肉を食べに行くと言う彼にちゃんと話して来ないとね
と送り出す
それが私の出来る限界だから
右大腿骨内側顆脆弱性軟骨下骨折
膝は近くの病院で注射してもらって下さい
と紹介状をもらい近くの病院へ
そこには大学病院の先生がその日までたまたま土曜日に担当医として整形外科に
先生は
「この紹介状を書いてくれた先生は僕も知ってるのですが肩の専門でして で 僕は膝専門なんです」
痛み出してから今までの経過をはなし
とりあえずMRIを来週土曜日に予約
先生は４月からこの病院に木曜日に来るから
MRIを撮った次の木曜日に来て下さいと
その木曜日に彼は一人で病院へ行き
来週の水曜日に大学病院へ奥さんを連れて来る様に
と何度も言われたと
私に電話をしたらしいが仕事中で出なかった と
その日は肩の検査結果を聞きに大病院の予約があり
後で電話して時間を調整して大学病院へも行く事にした
奥さんと言われ 説明するのもと思い
最初に先生に会った時に返事をしていたけど
今思えば その時にちゃんと説明するべきだった
4月12日大学病院へ
レントゲンを撮り
いつ呼ばれるのか気が遠くなりつつ
右大腿骨内側顆脆弱性軟骨下骨折
(大腿骨内顆骨壊死)
右膝内側半月板損傷
と診断された
撮られた画像
先生の説明
それが何かはわからないけど
手術が必要で
このままにしておけば歩けなくなる
手術すれば治る
彼は会社の事もあり手術はすぐには出来ない
と言う
手術に向けて準備はしておいた方がいい
と先生
歩けなくなる
と
次は27日にまた近くの病院に行きますからその時に来て下さい
年金で暮らせるならそれでよくない？
足が治れば 元気に働けるんだし
「給料が貰えなくなると困る 借金がある
我慢します」
返事は決まっていた
膝の痛みの原因はわかった
治る可能性も見えて来た
なら治そうよ
私は真剣に話しているのに
彼は行動を起こそうとはしない
関わりなくてよかった事
知らなくても困らなかった事
への道に踏み込む事になる
今までの様に都合良く暮らせなくなった
一族かそれ以外か
と言う一族経営の見本みたいな会社で彼は一族以外の唯一役員
といっても朝は５時前から会社に行き
ラインを動かす為の準備
終わりはみんなが帰るまで
朝から終わりまで働き続け 工場なので仕事はほぼ力仕事 ラインなので機械に使われる追われる
固定給は数名 私は日給月給の一般社員
40年以上 病気１つせず
休まず 土日も機械のメンテナンスがあり
正月すら休まず
仕事がなくても機械がちゃんと動いているかは休みでも見に行かなくてはいけない
でも 去年の夏ぐらいから膝が痛みだし
休めない仕事も抜けれないと
土曜日に病院へ行き始め
あっちこっち私も一緒に
2ヶ月前に 肩が痛くて物が持てない
と仕事中に言ってきた
彼の顔を見て限界を感じた私は
大病院へ行くように話した
一度調べてもらおうよ肩も膝も
なかなか行こうとしない 近くの病院へと言う
私は調べて何もないんなら町医者でもいいんだから
お願いだから一回調べてもらおうよって
彼も納得したのか大病院へ行く事に
その日はレントゲンと肩に注射され
様子を見る事とMRI検査の予約
膝は注射しかないから近くの病院で注射に通って下さいとの事
肩は後日検査結果として
肩にある4つの筋肉の１つが切れてて
前回の注射で痛みも今落ち着いてますし
71歳なので無理に手術をしないで様子を見ましょう
ただ医師からは今のような作業はしないで
若いものにまかせるよう
出来れば仕事は……
痛みさえなければ日常生活に困る事はあまりないから って
肩の痛みは原因もわかり
他に悪い病気が原因でもなかったため
経過観察に
彼の2年間
私からみた
私と暮らしてからの2年間は
帰って来たらご飯があり
お風呂も直ぐに入れて
洗濯も自分がしなくても洗濯されてる
睡眠時間も取れる様になり
安心して過ごせて居たと思う
少し前に
仕事で帰りが夜中になり
ごはん食べながら
「ここに居てよかった
こんな時間に帰ってもごはんがある
家にいたら こんな事なかった」
と私に言った彼は嬉しそうにごはんを食べていた
なのでたぶん彼にとっては居心地はいいのだろうって
娘と孫が同居する時も
帰りますか？
と聞いたら
ここに居てもいいですか？
と言って 家に帰って生活をする気はなかったから
